秋晴れの中、稲穂が風に揺れています
「食は生きることの基本である!」お米は日本人の主食として、今なお大事なものです。
毎日、口にする白いごはんがおいしく食べることができるなら、食事が楽しくなり、自然と笑顔になれる。笑顔であれば、人生がより楽しく、豊かなものとなると信じています。皆様に、おいしく安心して食べてもらえるお米を作り、お米を通して、食卓に笑顔を届けたい。そんな想いを胸に、今年も種をまき、大切に心を込めてお米を育てています。
[ 春 ]
土づくり
おいしいお米の基本となる土づくり。お米を育てる田んぼに、土壌改良資材や籾殻といった有機質資材を散布します。先祖代々、土づくりは欠かすことなく、丁寧に行っています。
種子消毒、播種
「おいしいお米は、よい苗、よい種から!」
お米の種子は、富山県産の種籾です。農薬を使用しない温湯消毒で種子消毒をし、じっくり浸種、催芽の過程を経て、育苗箱に播種していきます。
育苗
「苗半作」。稲作に昔から伝わる言葉で、苗の出来により作柄の半分が決まる、という意味で使われています。我が家では「グリーンプロシート」を敷いたビニールハウスに、播種した育苗箱を並べていきます。「グリーンプロシート」は、根の発育が良くなり、病害虫にも抵抗力のある苗作りができると言われています。ハウス内の水管理、温度管理に十分注意し、活力の高い苗作りを目指しています。
耕起・荒くり・代かき
トラクターを使って土を耕し、田んぼを活性化させます。その後、田んぼに水を張って、さらに土を細かく砕き、稲がむらなく生育できるよう丁寧に田んぼの表面を滑らかにしていきます。
田植え
種をまいてから20日間程度、苗をビニールハウスで育てます。途中、水やりや温度の管理に非常に気を使いながら、10〜13センチくらいまで大きくします。その後、大切に育ててきた苗をビニールハウスから田んぼに運び、田植機で丁寧に田植えをしていきます。
[ 夏 ]
稲の生育管理
稲の生育は気象条件等によって毎年様々です。稲をよく観察しながら、稲の成長を妨げる病害虫の予防や雑草の手入れをし、水管理を徹底します。
[ 秋 ]
稲刈
稲の穂が実り、田んぼ一面が黄金色になると稲刈の始まりです。お米の品質、食味の向上に向けて、適切な収穫タイミングを見極め、迅速かつ丁寧に稲の刈取をします。
乾燥・調整
籾を保管に適切な水分量までゆっくり乾燥調製し、籾摺機で籾殻を取り除いて玄米にします。その後、色彩選別機を通し、稀にお米に混じっている虫食い米、着色米等を取り除いていきます。
貯蔵・精米
玄米の品質を保持し、一年中おいしいお米をお届けできるように、玄米を低温貯蔵庫で保管しています。また、お客様のご注文を頂いてから精米するので、いつでも新鮮なお米をお届けすることができます。
私たちが大事に育てたお米。お客様においしく食べて頂くために、ちょっとだけアドバイス。
- お米は正確に分量を計りましょう。
- 計量カップなどを使って正確に
- 一回目の研ぎはさっと。その後も力を入れず、研ぎ過ぎず。
- ヌカなどのにおいが、お米に染み込まないうちに、一回目はさっと洗い、水を替えましょう。あとは、あまり力を入れずに3〜5回洗いましょう。力を入れるとお米が割れることがあります。また、研ぎ過ぎも厳禁です。お米からデンプンが流れ出てしまいます。
- 水に充分つける
- 炊く前にお米を水に30分以上つけましょう。お米にゆっくり水を吸わせることで、おいしく 炊き上がります。
- むらす
- 炊き上がってから10分ぐらい蒸らしてから蓋を開けましょう。
- ほぐす
- ごはんを「しゃもじ」で切るように、ほぐし、余分な水分を飛ばしましょう。
お米は野菜などと同じ生鮮食料と考えてください。
保存場所として冷蔵庫の野菜室などがおすすめです。
- フタのある容器にお米を入れ、直射日光の当たらない涼しい場所で保管しましょう。
湿度の高い場所や結露にも注意が必要です。カビが発生する場合があります。 - お米は使い切ってから、容器を掃除して、新しいお米を入れましょう。
高温の場所や、常温の場所で長期間、保存すると虫が発生することがあります。 - においの強い物の側に置かないようにしましょう。お米はにおいを吸収しやすい性質があります。
- お米は精米してから一か月以内に食べることをお勧めします。白米は玄米に比べて酸化しやすく、酸化が進むと粘りや食味が落ちていきます。少しずつ精米して食べましょう。